活動報告

  • 活動内容
    2022年度岩手大学PI力(研究室主宰能力)向上研修「インクルーシブな研究室運営に関する学習会: 聴覚障害をかかえた学生への『合理的配慮』を考える」開催報告

岩手大学は、女性研究者研究力向上とそれを通じたリーダー育成に向けた取組の一環として、上位職登用に必要となるPI力向上のための研修を実施しています。

2023年2月27日、岩手大学内の講義室にて、ハイブリッド形式で、「PI力向上研修」を実施しました。筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センターの萩原彩子氏、宇都野康子氏を講師を招き、障害を持つ学生に対する合理的配慮についての考え方、とりわけ語学教育における考え方についてご講話をいただきました。具体的に、聴覚障害のある学生が入学した際にどのように合理的配慮を考えたら良いのか、あるいは障害を持たない学生が不公平感を持ったりした場合にどのように説明したら良いかなどの対応例を実践的に学ぶとともに、今後の本学における、障害をかかえた学生教職員にも学び働きやすい環境整備の方向性を考えました。また、研修の後半は、自由参加で、支援方法(音声認識やパソコンノートテイク)の体験も実施しました。参加者からは、「理念や法に関連することが聞けて良かった」「授業の本質を変えない範囲での配慮という考えや、意思表明支援が必要であるという話が印象に残った」「授業内で実技が多いので、説明も難しいし、成績評価も難しいと思った」「本学への入学を希望する学生のためにも、このような学習会をぜひ定期的に行ってほしい」などの声が寄せられました。