事業について

ご挨拶

 岩手大学におけるダイバーシティ推進の取組は、2009年、学長による「岩手大学男女共同参画推進宣言」に始まります。この宣言の考え方に基づき、これまで、文部科学省の女性研究者研究活動支援事業(女性研究者モデル育成)、同(拠点型)、およびダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)事業を実施し、積極的に取り組んできました。
 この度、2022年9月、文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(女性リーダー育成型)」に採択され、実施機関として本学が選定されました。本事業では、女性研究者の活躍や若手研究者の育成・確保に関し、全学的かつ包括的なダイバーシティ推進の取組「I.W.A.T.E.」の5つの頭文字の柱に基づき、多方面で包括的な行動計画を立案し、実施します。上位職昇進に必要となる「PI力」(研究室主宰能力)及び大学の管理運営や意思決定で必要とされる能力の習得に向けたプログラムを実施するほか、これまでの取組成果をさらに発展させ、短期的な登用増加支援と長期的な能力開発支援を組み合わせ、女性研究者および上位職に就く女性の増加を目指します。
 本学には、すでに北東北そして全国の様々な機関とダイバーシティ推進に関する連携協力体制があります。本事業では、これまで構築してきたネットワークを通じて、本学の取組が他機関へ波及することも目指していきます。
 皆様の一層のご支援とご協力をお願いしますとともに、岩手大学のこれからの取組にご注目ください。

岩手大学長 小川 智

岩手大学長 小川 智氏

目標・行動計画

「PI力」&「役員等候補」育成で女性リーダー輩出

10年以上にわたる女性研究者支援事業において高い評価を獲得してきた岩手大学は、岩手、そして北東北全体の豊かな成長につながるダイバーシティ研究環境実現のための取組実績をさらに発展させ、国際的に活躍できる女性リーダー職研究者の倍増を目指します。

本事業では、全学的かつ包括的なダイバーシティ推進の新たな取組「I.W.A.T.E.」(Inclusion, Whole University, Academic Career Development, Transnationality, Executive Women Boost)プログラムを実施します。本プログラムの特徴は、リーダー職に必要とされる「PI力」(研究室主宰能力)や大学運営能力の習得にフォーカスした取組です。本プログラムの実施により、女性研究者採用比率を30%以上(「1 in 3」)とし、2027年度末には、女性教員在籍比率22%、女性教授在籍比率11%、大学執行部(学長・副学長・理事)女性比率20%の達成を目指します。

岩手大学の女性活躍推進のあゆみ
岩手大学の女性活躍推進のあゆみ

目標・行動計画

実施体制
実施体制